【ネタバレありでクリアレビューを書いていきます】
体験版、ファーストインプレッションと書いていきましたが、プレイを進めれば進めるほど「もうTwitterで何も呟けない……!」みたいな状況に陥りました(笑)
タイトル通り、今作は私が2024年にプレイしたゲームで一番の作品になりました!
Twitterでもろくに呟けず。実際私も情報シャットダウンからゲームに入り始めたので、そもそも仲間になるキャラすらわからない。
色々なキャラが出る中、お前が仲間になるんかい!みたいな驚きも。でも言えない。もどかしい……!という日々が続いておりました。でもまだ未プレイの人の楽しみを奪うわけにもいかないですからね。
せめてクリアレビューくらいは「あの場面が……」「このキャラが……!」くらい書きたいと思い我慢をして、今回はネタバレあり。
ここまでは見ても大丈夫な内容にしておりますが、下記からはネタバレありで語っていきます!
【オッサンの目にも涙】
まずコレ!コレが最初に言いたかったです!
思えば自分も年を取り、ゲームに限らず色々な作品で「感動しました!」とか言いつつも泣くほどではない。
(感動はしてますけどね!)
そんな自分が、最後の仲間のバジリオが仲間になる場面で涙が溢れてきてしまい。。。
確かに兄貴は死亡フラグ出てましたし。実際ルイの攻撃を防ぐのを見て「あー死にそう」「あーほら、やっぱねぇ。悲しいねぇ」くらいでいつも通り普通にプレイしてました。
しかしバジリオが仲間になる瞬間、兄貴の幻覚が見えて兄弟の会話を聞いた瞬間に涙が溢れてきて。「あ。ヤバ……」と思いつつももう涙は止まらず。気づけば良い歳したオッサンが目頭を押さえる状況に陥りました。
もうこの画像を見た瞬間、今までは「親友ポジのストロールなんだかんだ好きだなぁ」「いや、うまし!のヒュルケンベルグもいいね!」「ハイザメのこの見た目で声の渋さと父親としてのカッコよさ最高だぜ!」と、色々な仲間キャラがお気に入りだったのに、一気にバジリオが好きになりました。
終盤気味で、まさか一番好きなキャラが変わるとは。
ゲームで泣いた作品。終盤で好きなキャラが変わる。という2点は普段プレイしているゲームでなかなか無かったことなのでかなり印象深いです!
【クリアまで一切ダレることのない作品!】
この辺は人によるところも多いですが、プレイ時間60時間やっていて、一切飽きる気配がありませんでした。
むしろ早く続きがやりたくて、割と睡眠時間を削りがちな日々を送っておりました(笑)
ポイントとしてはファーストインプレッションでも書いた通りで、ペルソナ3.4.5のカレンダー機能よりも、期限が少し短めなのが特徴ですね。
寄り道的にやりたいことは多いけども、期限が短いのでどこかでメインダンジョンにいかなければならない。
ただそれまでに絆も上げたいし賞金首も倒したいし、この依頼も達成したいし……と、非常に忙しい。忙しいゆえに楽しい。そして止め時がない。
この流れのままバッタバタで楽しい。
ちなみに終盤は逆にかなり余裕が出来て楽になりましたが。
初見プレイでも王の資質も100%。コミュニティも全部ランク8に出来るのでストレスも少ないですね。ちょっと余ったくらい。
さらに今まではダンジョンもMP切れたら探索やめるか無理して進むかで進めていましたが、レベルが多少低くてもラストダンジョンは回復しながら進められるのでいくらでもレベル上げが可能なのも難易度高すぎなくていいですね。
【ストーリーも良い塩梅で先が気になる内容にしている】
当初から主人公が持っている本が「理想郷を描いた世界」として、割と現実を表す描写がちょこちょこと出てくる。この辺が序盤~中盤はメインストーリーに絡むわけではないため「絶対なんかあるでしょコレ!」と思わせる。
この辺りが全然進展しない中、王を決める順位はどんどん上がるし、ルイを倒す算段もどんどんつけていく。「あれ?これ、ルイ倒したらそのあとどうするの?やっぱ教会がラスボス??」と思っていたところで、前時代が文明が発達した世界から今の世界になって……みたいな描写を匂わせ。
この辺も匂わせてきたか~。でもメインストーリーはどんどんルイに迫ってきて……というところでルイが死亡。
あーやっぱ教会と今後一騎打ちなのかなぁ……と思わせたところで、ルイがまた出てきて「!?!?!?」とプレイヤーが混乱しているうちにフォーデン殺害。その後は兄弟も……と怒涛の展開に追いつかない(笑)
アレやコレやしているうちに王子の呪いは解けるも、主人公=王子で覚醒したりという展開で忙しく(笑)
一見ドタバタと展開の早さに一瞬混乱するものの、自由行動のタイミングで各コミュニティの絆上げとかしているうちにプレイヤー側も落ち着いてきて情報の租借。
絆上げているうちにレベルやコミュレベルで開放される要素で更にバトルが快適になり……とゲームとしても楽しくなってくる。
それじゃ、あとはラスボスのルイを倒して万々歳だー!というタイミングで主人公が死亡。
幻想小説が、理想を追いかけた父親が書いたもの。
そしてモアの正体が父親という事実に驚き。
ラスボス戦の途中で作品のテーマに触れてくるのも驚きました。
それまで「俺たちに任せて主人公は先に行け!」と仲間に送り出されるシーンとかも、王道だな〜と眺めていたら別方向で殴りにくる展開。
よくこんな広げた風呂敷畳めたなぁという印象です。
【幻想が現実を変える力になる】
今作のテーマですね。
現実は変え難い。ただし理想を捨てずに、どうなっていくかわからないことに向き合っていき、幻想(理想)を追いかけていくことで、いつか「幻想が現実を塗り替えていく」ことを目指す物語。
ラスボスを倒して終わりではなく、そこからが始まりの物語。
そしてエンディングではナレーションがプレイヤーに語りかけてきます。
最初に主人公の名前とは別にプレイヤー名の入力があり、プレイヤー=偉大なる探究者として言葉を残してくれます!
このゲームのプレイヤーに対して、「君が導いてくれたおかげで」「君にとってはコレは幻(幻想)である」と。
「どうかこの幻の旅の記録が、君の現実においても、輝ける希望とならんことを」
「幻想が、君の力とならんことを、心より願っている」
という形で物語が終わります。
しかもすごいタイミングで、ゲームの発売の直後に現実の選挙が始まるという(笑)
クリアが早いプレイヤー方は「そうだ。選挙行こう」なんて思ってしまうほどに面白い作品でした。
ギリギリ説教くさくなく。
ゲーマーにとっても現実に何か不満を感じていたら、自分自身で少しでも幻想(理想)を追いかけようかな……なーんて思いが芽生える作品でした。
【まとめ】
クリアレベル:70
プレイ時間 :約60時間
ペルソナ3、4、5っぽい部分の中で遊びやすく、ストレスの少ない形でコミュや資質を上げられて楽しく。
プレイ時間が長めでも全くダレることのない「早く続きがやりたい」と思わせる内容の数々。
終盤まで行けば「なんとなくこーいう感じで終わるんだろーなー」と感じるプレイヤーを最後にぶん殴ってくる作品。
その最後の部分でタイトルや作品のテーマに繋がったりと、最後の最後まで楽しめました!
アトラス35周年作品と銘打っている通り大満足な作品です!
最初にお伝えした通り、2024年に自分がプレイしたゲームの中で1番でした!