熊本県あさぎり町を舞台にしたRPG

地方創生RPGシリーズで、2025年にいつの間にかリリースされていた「あさぎりクエスト」!
リリースは2025年2月28日とのことで、「ツルギスタ」の後に間髪入れずの登場ですね。
今作は九州・熊本県あさぎり町を舞台にしたRPG。
正直、今回は酷評レビューになります。理由を含めて「ネタバレあり」としました。
端的に言うと、以下の2点が大きな問題です。
①ネタバレ以前に中身がスカスカな内容
②地方創生RPGシリーズに共通する、「この地域に興味が湧いた(行ってみたい)」という部分が皆無
あとは、良いところも悪いところも「ツルギスタ」と同程度というのが本作の印象です。
特に②が欠けているなら、地方創生RPGとして出している意味がないですね。
どうしてこうなったかの内情は不明なため触れませんが、
地方創生RPGシリーズをプレイしてきた者として、今回もクリアレビューだけは書いておきます。
まず、個人的に良いとも悪いとも言いませんが、難易度は非常に易しいです。
直近の「ツルギスタ」や「たかやまくえすと」の難易度を考えると、
「普段ゲームをプレイしない層でもクリアできるように」した設計かな?と考えた時、これはアリだと思いました。
ただ、今作が上記2作と同じ扱いと言えるかどうかは微妙なので、以下に詳細を明記します。
①レベルアップが早く、ストーリーも短い
最初の画像でも分かる通り、いつもよりクリアレベルが25と低めです。
レベルアップのスピードは体感ですが、過去作よりも早い気がします。
(「たかやまくえすと」はレベル18でクリアでしたが、これはちょっと毛色が違うので除外)
この時点でストーリーが短めであることがうかがえます。
加えて経験値アップのアビリティも用意されており、それを使えばさらに早く上がる設計です。
途中で覚える魔法の数や、未取得の魔法欄を見ても「これだけ?」という印象。案の定、短い内容で終わりました。
②敵が弱い
途中に登場するボスは、ほぼ1ターンで撃破可能。
ラスボス手前の敵が痺れ技を使ってきましたが、一人痺れただけでそのまま撃破。確か2ターン程度。
ラスボスも3〜4ターンで倒せました。
……まぁ、全員麻痺になる可能性もゼロではないですが、さすがにバランスが低すぎかと。
③装備を買う必要がない
これは②とセットですが、手に入れたお金は宿屋くらいでしか使いませんでした。
装備もアイテムも一切購入せず。
途中、3人目の仲間が加入後にイベントで武器が手に入り、あとは終盤マップで最強装備が落ちているのを拾うだけ。
なお、主人公の武器は見つからず、初期装備のままでラスボス撃破。
「普段ゲームをやらない人でもクリアできるバランス設計」ということであれば、これは悪いとも言えないので中立扱いにしています。
もしかすると、「アビリティを一切取らないプレイ」を前提に調整している可能性もありますね。
(アビリティに必要なクエストアイテムが隠されている仕様なので、誰もが拾えるとは限らないため)
特徴
・探索要素でアビリティ入手(ツルギスタ同様)
宝箱を探してクエストアイテムを見つけ、それと交換でアビリティを獲得するシステム。
・モンスターは応募制(ツルギスタ同様)
ユーザーから応募されたモンスターがゲーム内に登場。地方創生RPGらしさが出ている要素です。
・GPSで強い武器防具をゲット!(ツルギスタ同様)

あさぎり町を訪れてGPSポイントを集めると、武器や防具に交換可能。
ただし用意されているのは「最強武器」と「賢者の石」のみ。ややアイディア不足感あり。
悪いところ
・地方創生RPGとしての意味がない
「この町に興味を持った」「行ってみたい」と思わせる工夫がまるでなく、地域要素が薄すぎます。
過去作は伝承や歴史、実在の人物を活かして物語を構成し、聖地巡礼的な導線が機能していました。
・画面がデカくて探索しづらい(ツルギスタ同様)
視点が近く、遠くが見渡しづらい。ダンジョン探索がややストレスです。
・『クセ』がない
シリーズ恒例の「理不尽イベント」や「奇抜構成」が見当たらず、普通すぎて印象に残らない。
まとめ
過去作にはクセがありつつも印象に残る良さがありましたが、今作は平坦なまま終わります。
キャラの魅力も薄く、ストーリー展開にも驚きがありません。
町の要素も「電車」「古墳」「ゆるキャラ?」が登場する程度で、名産品や観光スポットは作中で語られず。
調べてみたところ、実際にはあさぎり町HP に載っている
「朝霧の雫」「しそドリンク」「キイ子ばあちゃんの筍炊き込みめし」など、気になるものもあるのに…!
やはり、地域の魅力を丁寧に盛り込んだ上で物語として成立させる。
それができなければ、地方創生RPGの意義が薄れ、このシリーズも失速するだろうと感じました。