【意外と間口の広いゲーム】

クリア時間:約40時間
※表記上。実際はゲームオーバーでやり直していたりもあるので実際はもう少しプレイしてるはず。
「エンディングの尺が足りないから“いいね” をくれた人をスタッフロールに載せるよ」 という投稿で大きな話題になっていて、 私もその流れを見て思わず笑っていました。 そんなゲームがついにリリースと知り、 内容を細かく確認する前に勢いで購入してしまいました。
骨太な難易度でベルウィックサーガが好きな人にオススメ!…… と、絶賛されていまして、 ベルウィックサーガやったことのない私のようなカジュアルゲーマ ーじゃ楽しめないか? というとプレイしてみましたがなんとかクリアまでできました。
・大枠の難易度は3段階
・ステージ毎の勝利条件とは別に賞金首やミッションがある
→難しければミッション無視してステージクリアは可能。
一番難しい難易度+全ミッションを完璧にクリア!…… となるとかなり難しいかと思いますが、 そこにこだわらなければカジュアルゲーマーからコアゲーマーまで楽しめる、間口は結構広いゲームだなと感じました。
特に個人的に好きなSRPG条件としては難易度よりも「 解法が1つじゃない」という部分です。
製作者が用意したステージに対して、 プレイヤー毎にどう攻略していくか。 これが1つだけだとただの詰将棋。 プレイヤーの工夫次第でクリアできたり、 時には製作者が意図しないクリア方法も出てきたりという部分が面 白いところかなと思います!
ですので、余分なキャラに経験値を与えてしまったり、 無理に賞金首を倒そうとして味方が倒されたり( キャラロストはないが、最大HPが減少する)、 部隊間編制した時に「あ。こいつアッチに送っておけばよかった… …!」という失敗を繰り返しつつも楽しんでプレイできました!
【ゲームの特徴】

・キャラロストなし(ただし最大HPが減る)
・武器回数制限あり
・捕縛システム
→①攻撃②確率で負傷③捕縛攻撃で武器を奪うことが可能。 面白いところであり、 狙いすぎるとコレだけで時間が溶けるので要注意。 捕縛とは別に条件は違うが「ぶんどり攻撃」というのもある。
・EP(スタミナ)
→単騎の無双を抑えるためのシステム。 移動や攻撃で減少していくため、 枯渇したら1ターン休憩する必要あり。最初は慣れませんが、 敵側もEPがあるためボスのEPを減らして倒す! という戦い方も出来るため面白い要素の一つかと思います。
・2部隊攻略
→アーサー隊、レイア隊の2部隊で攻略。 それぞれ違う場所を攻略していくため、 各部隊で様々なキャラを育成・攻略していく楽しさがあります。
・部隊間編制
→ チャプターが切り替わる際にアーサー隊とレイア隊の一部キャラを 入れ替えることが可能。
一応ヒントとしてチャプター2ではアーサー隊に「 練度不足の新兵」。レイア隊に「少数精鋭の即戦力」 というヒントは貰えたものの、悩ましいかつ楽しい部分!
ただそれぞれの初期メンバー+ αはシナリオ上の関係で一部メンバーは交代不可。 多少部隊間編成をミスっても、 初期メンバーをクラスチェンジさえすれば詰むことはないんじゃな いかな……?多分。
・同時ターン制バトル
→1ターン内で敵味方入り乱れる形。 味方はどのキャラから動かすかは自由。 敵側は優先順位があるので、そこを把握できれば戦いやすくなる。
例えば、①Aが敵の攻撃有効範囲内に入り攻撃。② 敵が攻撃する前にBが近づいて敵を撃破というのも可能。
逆にターンの終盤で敵の行動が終わっていれば、 攻撃有効範囲内に近付いて攻撃!次ターンで攻撃範囲外に離脱! というのも可能。
・戦術コマンド
→初見やちょっとしたミスなどの調整用に便利。ミスって「あ。 このターン死んだわ」って時にも回復できたり、「 あそこの敵をこのキャラで倒せると進みやすくなる。 でも攻撃しても一撃じゃ倒せないなぁ」というポイントで、 戦術で微ダメ+キャラで撃破したりと、 縁の下の力持ちになっている。
・ステージのターン制限あり
→ それぞれのステージで規定ターンを過ぎると無慈悲にもゲームオー バー。一番気を付けなければならないポイント。
特に勝利条件が「主人公が敵の拠点を制圧」というのがある場合、 主人公が遠くの賞金首を倒しにいってたりするとゲームオーバーの リスクもある。各ミッションクリアを目指したいが、 時にはミッションを無視してクリア優先を狙う必要性が出てくる要 素の一つ。
またこれによりステージ毎に稼ぎプレイが制限される。
【オススメするか問われる癖の強さ】

難易度部分による間口の広さはいいのですが、 人にオススメするか問われる癖の強さがあります。
そもそもゲームの説明文に「時は中世ファンタジー。 クソデッケー大陸は……」から始まる部分や。
こういう部分がダメな人はダメかなと思います。 こういうので冷めちゃうタイプは難しいかなと。
そういうのはもう生理的にダメ!という人は仕方ないです。が、 一応擁護するわけではないですが、 ちょっとふざけてるレベルじゃないんですよね。
例えば国境を越えるところである兄弟率いる警備隊に止められるも 、それを振り切って逃げる!という場面では、 レイアが馬でチギろうとしたところで「群馬最速の走り屋が……」 と小ボケを入れつつ、そのまま逃走ステージが始まる作り。

しかも捕まるわけにはいかないので逃げますが、 どうやら追いかけてこない兄貴の方を倒すとレアアイテムが手に入 るらしい。…… こんなんゲットできるほどゲームが上手くないので、 出来そうなミッションだけやってステージクリアをしてました( 笑)
……と、 作りこみの深さを考えるとちょっと悪ふざけのレベルじゃないんで すよね。ふざけてるのはガチなんですが、 ゲーム内容で思いっきりぶん殴ってきて楽しませてくれる。
この辺のゲーム性の部分を見ずに「ギャグゲーはちょっと……」 で遊ばないのは勿体ないな~と感じます。
おススメし辛い部分ではありますが、大丈夫です! プレイ中に小ボケなど気にならなくなります! むしろもっと欲しくなるくらい麻痺してくるのでギャグ部分で躊躇 してるなら買いです!!
【お気に入りキャラ】
・トリスタン

暗黒騎士。加入時は呪いで毎ターン微ダメを受けるものの、 コマンドスキル「暗黒剣」でダメ+ 回復が出来るのであまり気にならず。
中盤で呪いも解消されてパワーアップ! 基本的にはほぼ全てのステージに出撃させるくらい重宝してました 。やはり「暗黒剣」が強い。敵の射程外や、 壁などの障害物があってもダメージを与えられるので、 FP溜まったら即「暗黒剣」!
・マリアベル

魔法系弓使い。だけでなく、 コマンドスキルで薬草摘みで薬草増やしたり。 ステージ出撃時にお金が少ないと2, 000G恵んでくれたりと心優しいお嬢様。
クラスチェンジすると手に入る弓は射程3あって使い勝手が更に高 くなる。薬草摘みしなくてもコマンドスキル「ライズアップ」 で味方にバフも盛れる。
最後の方はコマンドスキル「メテオフォール」 を覚えて広範囲に魔法攻撃が出来るようになる。
薬草摘みは後半使わないので、 FP溜まり次第メテオフォールで複数の敵をメタメタにしてました !
・アイテール

ヒーラー兼暗殺者。 回復は後回しで短剣で敵を攻撃しまくります!
クラスチェンジ先次第ですが、「空蝉」でワープが可能。
ワープの杖もありますが、あちらはアイテムなので回数制限あり。 「空蝉」はコマンドスキルのためFPさえ溜まれば使い放題! 通常通れない場所に入り込んだりショートカットしたりと、 SRPGでワープ好きとしてはたまりませんね!
・フェリシア

序盤から使う頻度が高く、 最初にレベル15に到達してゲーム内で最初にクラスチェンジした お気に入り。
特に序盤からコマンドスキル「ドラゴンブレス」 で範囲攻撃を持っているため、FPが溜まればドラゴンブレス。 それ以外では移動力に任せて敵に接近して攻撃!と、 敵の殲滅に色々と動いてくれました。
・シルヴァ

弟のレオンも潜在能力は高いですが、 シルヴァは加入時のままで普通に強くて使いやすい。 移動力アップのバフもあるので他キャラの移動力補助にもなる。
・レイア

性能としても、剣、魔法、杖(クラスチェンジで+槍)と多彩。 また盗賊のように鍵開けなども可能だし、 コマンドスキルで敵を魅了する「テンプテーション」。 複数の敵に攻撃+自分回復の「ライフスティール」も使えたりと、 多彩過ぎて使いこなせず。
アレも出来るしコレも出来るけど、 レイアが動けるのは1ターンに1回。 果たしてこのターンのレイアの行動はこれでよかったのか……? と悩むくらいでした(笑)
・ザックス

序盤に金を積んで仲間にできるキャラ。 無駄に序盤で金を使ってしまいすぐ加入は出来ませんでしたが、 換金アイテム売り捌いてなんとかGET。
上手く使えてた感じはしないが、 分け身で分身を作れるので敵の釣り出しに最適。
他にも射程は3だがコマンドスキル「剣気」 で障害物の先にいる敵に攻撃も可能。
若干ダメ―ジを追ってもFP消費で自回復も可能なため、 薬草も戦術コマンドも消費しないで回復できるのはコスパがいい。
・エニグマ

終盤で仲間になる魔法使い。箒で飛んでいるため飛行系で森などにも阻害されず、移動力も高い。
コマンドスキルで単体攻撃、全体攻撃、 召喚と色々出来る部分はあれど、個人的に一番ポイント高いのが「 射程制限なしのワープ」!
アイテールでワープが手に入っただけで喜んでいましたが、 エニグマのワープはレベルが違う!マップのどこにでも行ける!! ……ただ加入が終盤のため試せるマップが少ないのと、 自由がありすぎて上手く使いこなせなかったのが悔やまれますね。 どこにワープするのが正解なのか、逆に悩まされました(笑)
他にも「瞑想」でFP回復できるため、 2ターンに1回範囲攻撃の魔法を使うことも可能。 ラスボス戦では敵の攻撃が届かないところからチマチマ削ったりと 活躍していました!
【まとめ】

カジュアルゲーマーでもクリアできる!と豪語しましたが、 簡単ではないですね。
1マップ1マップのカロリーが高くて、 1時間プレイしたところでミスに気付いてゲームオーバー。 途中からよりも、もう1回ステージ最初からやったりと苦労はしています……!
さすがにやりこもうとするとステージ知識を入れつつ「ここでこの敵からこのアイテムを盗んで……」とやりだすと時間がいくらあっても足り無さそうで、取れそうなアイテムは取る。味方を死亡してしまったら受け入れる。と割り切ってプレイしてました。一回味方が死に過ぎて、ボスが削り切れずに時間制限でゲームオーバーになりましたが(笑)
ただ辛いだけでなく、1ステージ1ステージどう攻略しようか考える楽しさ。ステージクリアに関係ないミッションをクリアできた時の達成感。各キャラそれぞれ育てることで色々なスキルを覚えて運用方法の幅が広がる楽しさがありますね!
マリアベルとか、終盤に範囲攻撃覚えて、結局序盤からラストまでほぼ出撃しっぱなしでしたからね!
こうなってくると使わなかった他キャラも何か使い道があったのか。実は育てるとめちゃくちゃ強くなるキャラとか。その部分が気になってきますね……!
他キャラ使ってまた攻略したいな~とも思いますし、これより前の作品で現在未公開にされている「Dragon's Chronicles 独眼竜とスーフォーのなぞ」という作品も気になってます……!