ぼくとRPGのあいだに

RPGを中心にインディーゲームや縛りプレイを遊びながら感じたことを記録しています。 クリアレビューやプレイログを通して物語の余韻や体験を言葉に残すブログです。

パラノマサイトFILE38 伊勢人魚物語|クリア後感想

【パラノマサイトとは】

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ジャンル:アドベンチャー
前作は実在している「本所七不思議」をベースに、昭和後期東京墨田区の本所・錦糸町あたりを舞台にしたホラーアドベンチャーでした。
 
今作は伊勢志摩に伝わる妖怪「トモカヅキ」や人魚伝説を絡めたりした物語になっており、舞台は三重県伊勢志摩方面に移っています。

【前作パラノマサイトFILE23 本所七不思議】

 

ホラーアドベンチャーと称していますが、ゲーム全体としてはホラー要素は強くはない。プレイ時間も約10時間と短めで社会人にも優しい作りになっています。

 

FILE23は怪異事件を表す番号でありあまり意味はないです。

今後の作品で23よりも後ろなら時系列として23よりは未来。23よりも早い番号があれば時系列として過去扱い……程度です。

ちなみに現在漫画でFILE25の物語が連載中。23に出てきたミヲを主人公にした物語になっています。

 

baykersan.hatenadiary.jp

 

また当時のプレイでパラノマサイトにハマり、墨田区本所・錦糸町辺りに聖地巡礼をしたりもしました。

 

baykersan.hatenadiary.jp

 

作中の地域を取り扱うにあたり行政ともコラボをしたりなど、ゲームクリア後も現地に行ったりと楽しむくらい前作にハマりました。

 

【前作と今作の差異】

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発売前・発売後のインタビューなどを見させて頂いた感じですと、前作で「ホラーが苦手」で手に取ってもらえなかったり、ジャンプスケアがちょっと……という意見もあったりということで今作は「ホラー」の表記は取っております。
 
もちろん伝承などの扱いで「トモカヅキ」や「呪い」というキーワードは出てきますが、個人的には前作もホラー要素は薄めだったため、最初に手にするハードルを下げたかなという印象です。
 

【今作の良かった部分】

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・ストーリー

大前提としてストーリーがまず良かったです。色々な伏線が貼られている中、きっちり製作者の手の上で踊らされました。
ポジティブに「やりやがったな、ちくしょうめ!」と感じるほど見事にやられました。ある意味全部知った上でもう1回プレイしても絶対に面白いし、それこそ配信を見ても改めて「あぁ、ここでこの情報出てたのか……」とか出てきそうだなと思います。
 
あとストーリーも全体的にバンバン重要情報が出てくるのでダレないのも良いところですね!進めるキャラクターによって開示される情報も多種あるのですが、「え!?ここでコレ?え!?話がどんどん進むじゃん!」みたいな形で、正直プレイ中の止め時が無かったです。次の日が仕事だから、仕方なくプレイ途中で止めたりというのが基本でした(笑)
 

・「ゲームならでは」のパラノマサイトの良さ

小説や映画という媒体では表現できない部分が1つ。ここは前作でも同様にあり、非常に良かった部分です。
併せて前作もそうでしたが、各種資料が閲覧できるのですが、そこに答えが載っていたりと「受け身ではなく能動的に」プレイヤーが考えて手を動かすことでゲームが進んでいくのがいいですね。
詰まってしまうとストレスに感じる部分にも繋がりますが、そこを乗り越えてこそ「クリアした!」という満足感に繋がります。ちなみに最後の謎解きが解けず、一晩寝て起きて、嫁と「迷推理」を繰り広げながらなんとかクリアに導けました!
 

・キャラクター

細かいネタバレに繋がる部分は後述しますので簡単に説明しますと、前作同様キャラの濃い。特にアヴィがお気に入りです。
ゲームの性質上、内容のネタバレを避けるためにアヴィのスクショばかりSNSにあげていましたが、そもそもゲーム内にツッコミが不足しているため、思わずプレイヤー側がツッコんじゃうんですよね。
 
 

【ネタバレ部分での感想】

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ここからネタバレの感想を書いていきますので、未クリアの方はお戻りください。
 
 
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まずストーリーが良かったと書きましたが、も~最高のハッピーエンドでした!
不老不死をテーマにしてたらバッドエンドになりがちな気もしますし、正直バッドエンドの方が感動しやすいんですよね!
「まじかよ……」みたいな。
バッドエンド作品を乏しめるわけではないですが、今作もバッドエンド寄りにして感動を誘ってもいいところですよね。
それを不老不死をテーマにしてこんなハッピーエンドにして、さらにプレイヤーも大満足で感動するのかよ!
と、クリアした瞬間上記の部分を声を大にして言いたい!
でもネタバレになるから、SNSに書けないのでここで書かせてくれ!最高でした!
 
も~勇佐も里も仲睦まじく、楽しく過ごしてくれ……!
島で楽しく過ごしつつ、たまに旅行にいったりというエピローグもあったりとテキスト読んでるだけで幸せな感情が溢れてくる。
キャッチコピーの「この夏──きみと生き残る呪い」も、そういうことかよ~!という気持ちと、そこに向かって謎解きをクリアして二人をハッピーエンドに導いた俺!エライぞ、俺!!
 
ちなみに旅行に行く云々……という部分も「あれ、これどこかの作品(例えばFILE50とか)で、全然事件と関係ない旅行客としてこの2人出てきちゃうとかあるんじゃね!?」とか想像しただけで最高です。
 
そしてストーリーとあわせて、ゲーム的な演出を交えた謎解き要素も良かったですね!
元々前作でも、ゲーム内の「音」で攻略する部分があったり、「セーブ」することで物語が進んだりなど、ゲームという媒体ならではの謎解き要素がありました!
今作でも同じような部分があり、ある意味こういうところも「パラノマサイトっぽいな」と感じる部分+やはりゲームをプレイしてこそ得られる物である。というのは非常に面白い要素の1つでした。
 
ちなみに謎解きに関しては終盤で結構行き詰っておりまして。特に玉手箱を手に入れてからどうすればいいかわからず。
 
「待てよ?あの落ち武者ヤローは3匹の人魚が網に捕まったところで、ちょっと古い肉を食べて云々ってあったよな……?は!魚人魚の肉でも実はいいんじゃね!?そういえばアヴィがキクコを呪い殺せる選択肢があったような……!」
 
「あった!これで、主人公側で聖域行くタイミングの素潜りで海に流れているキクコを見つけてとかあるんじゃね!?!?」という迷推理を繰り広げていました(笑)
いくら素潜りしても魚人魚のキクコは流れてきませんでした(笑)
 
この辺の謎解きも「ロード」を使う部分など、確かにプレイ中から「なんでセーブスロットが複数あるんだ?」「てか毎回、ゲームスタートを押せば終わった所から始まるし~」というのは、プレイ中も頭に入ってたんですよ!
なのにロード部分に途中まで気が付かず。いや~完全に製作者の掌の上で遊ばれてました(笑)
 
そして最後に各キャラクターが、もう魅力的でした!本当キライなやつは……いたけど。まぁアイツも襟を立ててるのも、男子大学生ならありがちかなってところですし(笑)
 
・水口勇佐
 
主人公。
特に良かったのが、前作主人公の興家君はプレイ中の8割は死亡しているため、正直影が薄いというか。印象に残らないというか……最初と最後だけですからね。
今作主人公はちゃんと進行パートとしてあるため、印象としてちゃんと残るのが良かったですね!
 
また基本はおふざけキャラではあるのですが……実は一度自殺しようとした。というのがアッサリと開示された時点で、私としては割と勇佐に感情移入してしまいました。
 
「あぁ。基本ふざけてるけど、やっぱ繊細な一面もあるんだなぁ」と感じた時点で割と好きなキャラに昇格しました。ズルい。
 
・雲居アザミ
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幼馴染全肯定男子。
実はあまりにも主人公の味方すぎて「コイツ裏切るんじゃね?」と途中まで思ってました(笑)最初のバッドエンドでつかさを助けようとして死亡した時点で「あれ?結局良いやつなのか?」と少し印象が緩和しました(まだこの時点では疑ってたり)。
 
・白浪里
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このキャラも終盤でかなり好きになったキャラの1人。確かに言われてみれば、勇佐のシーンで話しかけると「え、なに?」みたいな、なんか距離置かれてて「なんだコイツ」と思っていました。
 
蓋を開けてみればマジかよ、も~!という想いと、島に来た時に比べて態度が軟化した要因に勇佐が影響していたことにもう嬉しかったですね!だから落ち武者が「最後に一緒になろう!」にも、あの態度だったんかぃ!と二重に笑わされました(笑)
基本的なノリが勇佐に似てるのも可愛い。
 
・沫緒つかさ
あざみーに続き、つかさも途中まで裏切りキャラじゃないかと怪しんでました(笑)
この子も蓋を開けてみれば「うわぁぁぁぁん!」て素直に泣く子でしたね。ちょっと疑り深く見すぎてました(笑)
 
つかさが殺されそうになった時にあざみが庇ったり。終盤で襟立ボーイがつかさに言い寄ってきた時もあざみがちょっとアワアワしてたりと、なんだかんだでこの2人も好きなキャラです。
是非とも今後経営の実権を握って、勇佐と里が楽しく過ごせる基盤をあざみと築き上げてほしい。
 
・アルナーヴ バーナム
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通称アヴィ。
ロマンを求めて来日中のアメリカ人ファンタジー作家。兼オカルトライター。
このアヴィが本編中もふざけたおしており、良い感じにSNSでもストーリーのネタバレにならずに呟けて楽しかったです。
 
ポイント高いのは、常にふざけていて「頭のおかしい人」ではなく。数々の状況を勢いだけでどう乗り切るかの手段としてふざけているのが良いですね!
垣間見えるマトモ感性と、面白おかしく生き抜こうとする楽しそうなおじさん。
 
彼だけ真エンドクリア後に、アヴィ編バッドエンド・グッドエンドが用意されているのもおいしいですね!アヴィが800年の寿命を得て繰り広げられる後日譚だけで気持ちよくゲームが終われました(笑)
 
 
・キルケ ルナーライト
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エクソシストの少女で日本に留学中。
ちなみに漫画版のFILE25にも登場。
アヴィに比べるとマトモに見えるが、変なことしているアヴィに乗っかれたりというノリの良さが最高ですね。他にも神話や伝承フリークというイメージがあり、多分そっち方面になると優先するタイプですね。
→アヴィ編エンドの時も、帰国するアヴィは見送らず、また自分の好きな伝承関連に寄る……みたいな描写があったり(留学が自由過ぎる)。
 
ちなみに全然関係ないが、アプリの「マンガUP」にFILE25が掲載されており、このキルケが登場する回にはコメント欄に「斬毛推太郎(きるけおしたろう)」という猛者がコメントしている。
 
・志貴 結命子
東京の主婦。
「東京の主婦て!新宿の母みたいな!」って笑ってたら、ゲーム中の設定に急に「実は人魚」とか出てきて、えぇっ!?!?と混乱させられた。
いや確かに初登場時から「なんか目が変だな」「そもそもなんでこのパートだけ視覚効果あるのはなんなん?」という疑問を、キャラクターじゃなくて設定で語らせてくるのが良いですね。
 
また家では夫が犬の姿になってるとかなんとか。なんだろ、今回の本筋じゃないけど掘り下げたくなる要素てんこ盛りなんですよね。そこの話、もうちょい詳しく知りたい……!
 
何気に結命子さんの影響でもう1人の人魚の方も人間との関わり方に影響が出たみたいな描写もあったりと間接的に影響が出てるのも良いですよね!結命子さんが人間になった云々自体が「FILE〇〇」とかでありそうなくらい……!
 
・霧生双奴
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今作のミヨちゃん枠。でいいのかな?
とにかく有能で今解明している状況から「~~~というのはやっておきました」と超仕事の出来る男。そして報告書など、勝手に仕事を増やされて悲しそうな顔する男子。
 
ちなみに島の広さが不明だが、終盤で夜中に山の中を往復するシーンは笑いました(笑)はやっ!?もう戻ってきた!?みたいな。霊能力の修行云々行ってるけど、フィジカル鬼強い。
 
今作も聖地巡りしに行った際には亀島(神島)に行ったら、この辺の広さがどんなもんか確認しに行こうと思います!双奴どんだけ走ったんだよ!とかの検証してきます(笑)
 
ネタバレありの感想は以上です。
ストーリーも謎解きもキャラクターにもハマり、前作同様に楽しむことが出来ました!
既にG.W.に三重県のホテルを押さえておりますので、ちょっくら観光に行ってこようと思います!一応船の時間などもチェック済です!