RPG好きのゲームブログ

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言な絶えそね レビュー【ネタバレなし】

【埼玉県行田市を舞台にしたRPG

クリアしたのは2021年10月。
その時の手書きの攻略メモと、データは残っているためそれらを見ながらネタバレなしでレビューを書いていきます。


タイトルは万葉集の一部から抜粋したものを使用しています。

『さきたまの 津に居る船の 風をいたみ 綱は絶ゆとも 言な絶えそね』


行田市HP:
https://www.city.gyoda.lg.jp/soshiki/kyouikubu/bunkazaihogo/gyomu/rekishi_bunkazai/1/2283.html


歌の意味は上記の行田市HPで確認できますね。
この歌の意味を物語のベースとしたストーリーで面白い作品になっております。


戦国時代くらいか?歴史上に存在する『甲斐姫』が登場します。甲斐姫がヒロインですね。

 


難易度的には後述するアビリティもあるおかげで、レベル38でクリア可能。
(天倫の桜はレベル45。キズナファンタジアはレベル42。しかもこの2つの作品の方が苦戦してた)



主人公も最強武器のおかげもあり、他シリーズの主人公よりも攻撃力が非常に高い。


ちなみにヒロインの甲斐姫はもっとヤバい。
あんまり歴史上の甲斐姫を知らないのですが、パワータイプなの?(笑)



これ見た時に「能力値の上限って999じゃないんだ」と驚かされましたね。今のところ地方創生RPGシリーズをプレイしてて最強の攻撃力の持ち主となっております。


【特徴】

とにかく『地方創生RPG』としてのアイデアが他作品に比べて1番豊富。全ての作品に採用して欲しいくらいです。


・特殊能力(アビリティ):



課題(ミッション)とされてあるアイテムとかを持ってくると取得出来るものもある。キャラクターのカスタマイズ要素。


面白かったのは、強い敵やアイテムを落とすまで戦うというだけでない、地方創生にちなんだアイデアがあった部分ですね。


例えばりそな銀行に◯◯文預けるとか。信用金庫に◯◯文預けるとか。
これらは単純ですが、序盤から銀行と信用金庫はあるため、そのお金が貯まるまでお金を使わずに攻略するとご褒美アビリティが……という楽しみがある。
(ちなみに非常に有用なアビリティが手に入ります)


・赤宝箱で最強装備:

色々なダンジョン内に赤宝箱が配置され、開けると強ボスと戦闘。
→勝利すると最強装備を入手。


初期のダンジョンにも配置されており、終盤で回収しに行く楽しみがある。
併せて全滅=セーブからやり直しのため、道中見かけてもメモだけして離脱するというプレイが試される。思わず開けちゃダメ。絶対。


・行田総合病院でステータス底上げ:

前述した銀行関連と同じで、なにか市の特色に総合病院があるのだろうか?(笑)


その辺の内情は不明ですが、こういうところこそ地方創生RPGたる面白い部分からだと思うんですよね。


ゲーム性を大きく変えるほどチート的な底上げではないですが、プレイヤーとしては行田総合病院の印象は強く残っております。


・幸魂の紋章集め:

他作品と同様の物ですね。
行田市に行ってGPSと連動して紋章集めて有用アイテムと交換という、ドラクエ小さなメダル要素です。

 

【悪いところ】

1つだけ。中盤に詰みポイントがある。

・中盤の2人パーティ時に道中の雑魚敵が即死攻撃持ちで運ゲーになる

ここで一回「やってられるか」と一度ゲームをやめたくらいでした。
2人パーティといいつつ、1人は完全に足手まとい。主力の1人が死んだら終わる。


併せて、この後のシリーズだと『どこでもセーブ可能』にしているが、今作ではセーブは祠のみ。全滅したらセーブしたところからやり直し。

 


道中まぁまぁの時間攻略しても、即死攻撃持ちで運悪く全滅したらやり直し。その間に上がったレベルもパー。


せめてドラクエのようにお金半分で戻されるならレベルが上がってる分攻略は容易になっていくのですが、今作はそれが叶わず。


ちなみにアビリティで『即死無効』がありますが、それを入手するのはこの中盤を突破した以降になります。


せめてこのアビリティを中盤時点でいつでも手に入るようにミッションにしてくれれば、①運ゲーで突破。②アビリティ取りに行くという2通りの攻略が出来るのに。。。


悪いところを挙げるとすると、ここ1点だけですね。


【まとめ】

とにもかくにも特徴でも書いたように、地方創生RPGとしてのアイデアが1番豊富で面白かったですね!


ちなみにキズナファンタジア同様に課金要素がありません。
このゲームが面白くてお金を落としたい!と思った場合は、行田市に行ってお金を使うのが1番かなと思います(笑)


行田市にある遺跡や万葉集の一節からストーリーを膨らませる方向は、地方創生RPGとして1番正しい形なんじゃないかなと思います。
他にも地元企業を上手くゲーム内に表記させて遊びの幅に使うところも地方創生RPGならでは。


ここの厚みがあればあるほど地方創生RPGとしての特色になるんですよね。逆にこの辺が薄いと、ただの良作のRPGだってだけになっちゃう。


既に第一弾のローカルディア・クロニクルをプレイしたことがある身としては、地方創生RPGがふざけた内容ではない。基本のベースとしてちゃんと良作を作り出せるんでしょう。という、ある意味厳しい目線で見てしまってます(笑)


この方向性で行くと、最新作のキズナファンタジアは『石巻市クイズ』というもので石巻市の特徴の発信とゲームの有用アイテムが手に入る。という方向性はアリだったなと思います。


あと3作品目のはじまりの島という作品のみ未プレイのため、その作品もクリアしたら地方創生RPG全体の感想も書こうかなと思います!