RPG好きのゲームブログ

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天倫の桜 レビュー【ネタバレなし】

【千葉県佐倉市を舞台にしたRPG

公式PV:
https://youtu.be/F7WyPHQs8lo

地方創生RPGの4作目となる天倫の桜をクリアしました!



ネタバレほぼ無しで感想を書いていきたいと思います。


今作は江戸時代を舞台に佐倉市に伝わる『印旛沼の龍伝説』という、民話?伝承なのかな??をベースにした物語となっております。


市内に実在する神社武家屋敷をベースにしていたりと、ちょっと観光してみたくもなります!

 


ゲーム内設定に近しいのは2作目の言な絶えそねですかね(これも作中を江戸時代設定だったかと思います)。


主人公達は侍として戦闘していきます。
序盤も序盤で面白かったのが、4人パーティ全員侍でアタッカーのため、RPGでよくあるヒーラーやバッファーがいないことがありました(笑)


回復は基本的にアイテムがメインとなるため、雑魚戦で必要なのは被ダメを貰う前に敵を殲滅すること!


久しぶりに町で回復アイテムを買うのが重要なRPGに出会いました。ホイミ的なのが全く出てこない(笑)


上記のようにストーリーの関係上でヒーラーがいない時もあったり、後述もしますが様々な点から難易度が若干高めです。


地方創生RPG5作品中4本プレイしていますが、私の私見では今作が1番難易度が高い。


ラスボス戦なども私の準備不足のせいもありますが、回復アイテムは全て底をつき、全キャラMPも尽きてしまって『あとはもう全キャラ通常攻撃するしかない』という状態まで追い込まれ、ギリギリ勝利しました。


レベルだけ見れば主人公のレベルが44でクリアしました。
2作目の言な絶えそねはレベル38。5作目のキズナファンタジアはレベル42でクリアしたことを踏まえると、レベルだけで見れば同条件ではあったのですが。
(正確に言うと上記2作品とは条件が違うところがありますが、そこは後述します)


難易度は1番高い。
ただし。ただし!ストーリーは他作品に比べると1番良かったです!!

マジアツい。ほんとのめり込むくらい一気にストーリーを進めて突破しちゃいました。


むしろストーリーに引っ張られすぎて各キャラの最強装備をちゃんと準備しなかった結果が、ラスボス戦の苦戦に繋がる形になりました(笑)


※ちなみに難易度が高いと感じる方に普段の雑魚戦のコツをお伝え致します。


キズナファンタジア同様にアイテム欄は全員共通
・店売りで『戦闘中に使用すると壱の炎・煉獄』の効果を持つ、劫火の霊杖を購入。
(装備はしない)
・主人公は通常攻撃、残り3人は上記の杖を道具で使用。以下、戦闘では『リピート』を使えば毎回使ってくれる。

上記のやり方でボス戦までのMPを抑えながらダンジョンを攻略する事が可能です。


【特徴】

・とにかくストーリーがアツい:

もうつべこべ言わず無料ゲームなのでRPG好き全員にプレイして欲しいのですが、とにかくハマった点が2つあります。

①ストーリーの転換点

当初は可もなく不可もなく。4人パーティのバランスの悪さに笑ってたくらいでした。


主人公も好きな女にちょっと言い寄られつつも真面目な性格もあって好意をかわしたり気づかないふりする「はいはい。鈍感系主人公ね。まー、あんまり好きではないなぁ」という印象でした。



しかしある場面で一気に状況が変わり、主人公の感情が爆発。


ストーリー展開にプレイヤー自身ものめり込み、好きじゃなかった主人公に感情移入しだす始末。ここから一気にストーリーに引き込まれます。


②予測できなかったストーリー展開にハマる

なんだかんだで地方創生RPGとして4作品プレイしていたので、大体「こうなるだろう」が頭にあったんですよ。

特に1作目と2作目とかは型というかパターンみたいのがあるな。他の作品もこの展開で行くのかなぁと感じてました。


あと長年ゲームしている『勘』で勝手にイメージしていまして。
そのストーリー展開が読めてなかったりも、製作者の掌の上で転がされてるなと感じました。



もう見た目でコイツ裏切るだろうとか考えてても、「あれ?でもこの場面でコイツこうしているから、やっぱ裏切らない?黒幕じゃない??あれ、じゃあ悪者は誰なんだ……??」と、良い感じに騙されましたね。


判明した途端、そういうことか!
エンディングもそういうことか!
ちくしょう、納得させられた!!と、クリアした興奮でいっぱいです。


ネタバレ無しレビューとして書くのでこの辺にしときましょうか。全然書けない。
是非ともクリアして頂き、ネタバレ有りで語り合いたいくらいです……!


GPSで武士の信念集め:

他作品同様の小さなメダル要素ですね。
ラインナップはこちら。



効果はちゃんと確認しないとわからないですが、3個で手に入る『龍珠のかけら』は、ドラクエでいう賢者の石と同じでは?と予想。


悪いところというわけではないけど、賢者の石要素と同じと仮定すると。
5作目のキズナファンタジアでは同様の効果のアイテムがストーリー上必須でもらえます。


ミッションで回復量を上げる事も出来るため、上述した難易度の高さに付随する要因の一つに、これをストーリー本編ではないところに置いたのは影響あるのではないか?とも思われますね。


貴重な全体回復ものですし、前述した『アイテムはパーティ共通』のため、ピンチであれば2人でも3人でも賢者の石回復行動が出来るため。


その他の武器も攻撃力しか書かれていませんが、特殊能力持ちだとかなり状況変わってくると予想。
まぁ攻撃力の値は最強装備と遜色ないかなと思われます。

 

【悪いところ】

さて。かなりベタ褒めしつつも悪いところはキチッと書きます。


・課金要素:

課金が悪いとは言わないけど、課金の内容が王道RPGが好きな層とマッチしてないと予想します。


①アビリティが課金要素になってしまった

2作目と5作目に関してはミッション→クリア報酬としてあったアビリティ要素が完全課金で手に入るものになってしまった。

序盤はそこまで影響ないものの後半になると有用アビリティも多数出てくるため、『他作品と同じくらいのレベルなのにラスボス戦で苦戦した』要因の一つになり得る。


②課金で最強武器が手に入る

……いや。RPGの醍醐味じゃん。徐々に強くなるのって。
ストーリー中盤でイベントでなんか強い武器手に入れた!→いや課金の武器の方が強いじゃん。イベントで手に入れた武器使わねー。ってなったらストーリーも台無しじゃない?


③課金で全員レベル99に出来る

……。いや、もうゲームやる意味ある??


とまぁ①はまだいいや。無くても工夫すれば勝てますし、あればゲーム性が若干変わって面白くはなる。


②と③に関してはRPGを冒涜してるんだよなー。そんなに需要があるものなのかどうか、ダウンロードしてクリアまで楽しんだ数と課金の②③をした数の比率とか知りたいですね。


なんかデータで出してみてほしいですね。ゼロとは言わないですが、収益賄えるほどあるの?と素朴な疑問ですね。
なければ他の部分で収益要素考えた方がいいのに、と感じますね。


無料で遊ばせて貰ってて偉そうなことは言えないのですが、あくまで個人的には以下だったら払おうかなと思います。


①画面下部に広告。課金で広告削除など。
→これだったらゲーム開始時点で速攻買って消しますね。


②1作目のローカルディアクロニクルのように追加・外伝シナリオなら払う
→一回クリアしてストーリーにハマっている状態であれば買っちゃう。短編とかでも。天倫の桜はストーリー1番良かったので更に期待値高い。


・ナビゲートが弱い:

5作目のキズナファンタジアがナビゲート親切すぎたのもありますが、少し簡素過ぎるかなと。
絶妙に最初のマップである佐倉城がかなり力を入れてデカくしてしまっているのも影響がある。

目的値:佐倉城
現在地:佐倉城

上記のパターンありがち。
間隔が開くと次に何をすればわからなかったりとか弊害がある。
佐倉城が広すぎて、どこに行くのか。何をするのかの表記がない。この辺は昔ながらなのでメモ取りながら進めてくしかない。


・無駄なダンジョンが多い:

キズナファンタジアの方は寄り道になるダンジョンがほとんどなかった中、今作は寄り道ダンジョンがあった。……というか、ありすぎる。


寄り道ダンジョンに入ったところで宝箱にあるのは消費アイテムばかりで装備類とかはほとんど見かけなかった。
(寄り道ダンジョンだけでなく、通常のダンジョンも)


終盤までいくと専用装備が出てくるが、道中で装備系アイテムが出てきた記憶がない。装備はイベントで入手以外は全て店で買うことが多かったため、とにかくパーティメンバーの装備にお金がかかった印象が強かった。


2作品目の言な絶えそねでは、寄り道ダンジョンに赤宝箱(ボスが出てきて倒すと最強装備が手に入る)が配置されていたので、とりあえず序盤の寄り道ダンジョンでもメモしておいて終盤回収に来るという楽しみがあったのに、その辺りは結構雑で残念な部分だった。


【まとめ】

 



 

PV:
https://youtu.be/F7WyPHQs8lo

公式PVのキャッチコピーや、
名脇役である河原さんのセリフにも出てくる内容がとにかく印象に残りました!


「どのような信念を持つかによって人は武士になるのではない。どのような信念であれ、その信念を貫いて生きる姿勢。それこそが人を武士たらしめるのだ」


登場人物が全員がこの信念を貫いて各々行動しているなと感じました。


感想としては『武士とは』というところを考えさせられた部分と、佐倉市の市民は全員こんな信念をもったアツい一面があるんじゃないか……と勝手に想像しています。
もう市民全員、武士ですね(笑)


悪いところも書きましたが、ストーリーが地方創生RPGの中でも1番良かったのでかなり印象が良いです。


むしろ序盤の印象が良くなかった分で、感情が大逆転しちゃった感じですね。一気にクリアまで突き進んじゃいました。


うーん。やっぱ課金がイマイチなんですよね。
序盤でこれからコツコツ強くしてくぞー!がRPGの醍醐味なのに、それを台無しにするのが用意されてるとか、他作品で寄り道要素として存在していたアビリティも課金要素にする時点で『遊びの幅を課金で制限』してるだけというか。


ローカルディアクロニクルの追加シナリオみたいなプラスアルファだったら課金するんですけどね。


序盤からこの課金やら、佐倉城に力を入れている割にナビゲートが弱い部分とかで感情的にはマイナス寄りのスタートだったのを、ストーリー転換点で一気にプラスに持ってきたシナリオの良さが本当に良かった!


ただネタバレ無しレビューにしたので、全然良い部分が詳しく書けません(笑)


あとプレイしてない地方創生RPGは、はじまりの島だけですね。
こちらもプレイしていったらレビューしていこうと思います!