【とりあえずクリアまで】
レベル:20
プレイ時間:23時間
寄り道ゼロでもう少し頑張れば20時間切れたかな?
パッと見クリア時間だけ見るとボリューム少ないと感じるかもしれませんが、そんなことはないです。
このゲームは普通に進めていると通常のRPGよりも雑魚戦との戦闘回数が極端に少ないです。
プレイ時間に対してストーリーは結構長め。むしろ後半「まだ終わらないの?」と感じたくらいですね(笑)
感想としては普通に面白く、良作です!DLCを鋭意開発中とのことで勿論そちらもプレイするつもりです!!
……ですが、諸々思う部分もありまして。
その辺レビュー入れるならネタバレありで出すしかなさそうだなと思い、今回ネタバレありのレビューにしました。
下記にて、良いところはネタバレなし。
後半部分でネタバレ部分で不満点をちょこちょこ挙げていこうかなと思います。
【良いところ】
・戦闘が楽しい
①敵のスキル発動を各属性攻撃でキャンセルが可能
成功すれば相手は攻撃できずにターン消費。
如何に敵の行動を阻害をして攻撃を叩き込むか。これをコントロールするのが楽しいです。
セライのスキル、セライとレシュアンのコンボ技、レシュアンの究極技で敵の行動を遅延させて阻害出来ます。
(他のコンボ技などにもあるかは未確認です)
敵のスキル発動のみだけではなく、通常攻撃ターンの行動自体もちょこちょこ阻害しつつと、とにかくやりたい放題やってました。
(通常攻撃後にスキル行動のパネルが出ても確実に潰せるように調整したりと、性格の悪い戦い方が性に合ってました笑)
②ボス戦によっては一辺倒ではいかない
じゃあ楽勝か?というとそうでもなく、ボスによって色々なパターンがあるので一辺倒ではいけないです。
そもそも行動阻害が出来るキャラがそのボスバトルの時に離脱してる時もあるので毎回出られるわけではない。
セライのスキルとセライとレシュアンのコンボ技の行動阻害技は単体攻撃のみのため、ボス戦で複数いるパターンの時は戦い方も都度変えて行動したり。
(レシュアンの究極技は全体攻撃+全体行動阻害+味方全体回復とチート性能ですが)
他にもボス戦で本体ともう1キャラいるパターンで、本体攻撃するとそのもう1キャラが強制反撃するパターンとか厄介なボスもいますね。
先に本体以外を潰すのが基本なのですが、本体がスキル行動をしてくるので、スキルキャンセルのために本体を攻撃→強制反撃という形でダメージを受けてしまったり。
あとは盾持ちのボスが通常攻撃を防いでくるため、初見だとスキルキャンセル出来ずにミスしたりと初見殺しのボスもいたり。
パターンが色々とあるボス戦がとにかく楽しく、もっともっと色々なボスと戦ってみたいですね!
そこでいうとDLCで新しい敵と戦えたりというのであれば非常に楽しみですね。
・無駄なレベル上げが必要ない(雑魚戦も少なくて済む)
①ダンジョンを攻略していると決まったポイントでしか戦闘にならない+ダンジョンから出ないとモンスターが復活しない
このおかげで無駄な戦闘が省かれているし、この戦闘回数でもレベルが低くて攻略できないという事態がないためストレスが少ない。
②スキルやコンボ、奥義などはレベルでは取得しない
これもレベルを上げる必要がないのに大きいポイント。
スキルや奥義はストーリー上で覚えるし、全部で4つのため数も少ない。
コンボもギミック解除した先にある宝箱などで手に入るため無理にレベルを上げなくて良い。
(ただ、逆に育成の楽しみというのがないのは残念ですね)
アクションコマンドを使っての戦闘をベースにしているため、これ以上戦闘速度は早く出来ない=通常のRPGのように雑魚敵と異常な回数を戦うとなると絶対に苦痛。
→この辺りを踏まえて、雑魚戦の戦闘回数をある程度減らしつつもレベルもきっちり上がる程度のバランスにしているのは非常に素晴らしい部分ですね!
・秘宝やアクセサリーなどで難易度変更やゲーム性が変化するのが面白い
アクセサリーだけでも非常に変わりますね。強ガードするとMP1回復とか、MPが総じて低い今作だと非常に有用なアクセサリーです。
他にも雑魚戦の時に攻撃してから開始すると生マナが飛びますが、それを1つから2つに増やすアクセサリーもあり、それがあると雑魚戦開始時に手早く倒せたり。
秘宝は非常に面白く、ゲーム難易度が普通はイージー、ノーマル、ハードのように選ぶようなところを細かく秘宝で調整することが可能です。
簡単にするだけでなく、秘宝をオンにすることで縛りプレイになるような秘宝もあり。ここのアイデアはかなり面白いですね!
最初はHPアップ+戦闘後にHP回復という戦闘で必要なものから、ショップの割引やら、小さなメダルに該当するアイテムの残りを表示させる機能のものもあったりと多種多様ですね。
・キーナサンが最高!あと仲間がそれぞれ愛着が湧く
まずガールがみんな大好きですね。プレイヤーだけでなく、作品の中に出てくるキャラクター全員がガールのことが大好き。凄い優遇されてる(笑)
他のキャラも各々のエピソードに繋がるイベントを通して愛着が湧いてきますね。
……ほんと、主人公2人だけ全く好きになれないのですが(笑)仲間はね、全員大好きです!!
そしてバトルメンバーでもなんでもないのに、ほぼこの迷台詞のみでキャラ立ちしてくるキーナサン!
キーナサンの物語はDLCでやらないんですか?(笑)
【ネタバレありのところ】
さてさて。ネタバレありでも語りましょうか。
とにかくこのゲームは体験版や序盤プレイされた方はみんな『こういうのでいいんだよ』の絶賛。
グラフィックや戦闘で昔ながらのRPGをやりたい層が一定数いる感じ。
ただ途中から『……いや、こういうのじゃなかったなぁ』に絶対なります(笑)シナリオが歪なんですよね。。。
ここがねー。Twitterで呟くとネタバレになるわ、今プレイしてる人のプレイ熱を冷めさせてしまうわで語り合えない部分。
勿論最初に申し上げた通り、DLCが来れば絶対にプレイするし、総じてこのゲームは楽しかったです!良作です!!絶対皆さんプレイした方がいい!!
でも大きい不満点もあり、手放しで褒められない部分もあります……!
・話の構成が独特すぎて、ストーリーに集中できない
特に中盤でダレてきます。
とにかく序盤からずーっと『訳あり顔で何かありそうなキャラ』をずーっと出してくる。なんならガールもチークス初登場時の遺跡のリアクションもそうだし、仲間キャラが全員「(……ということは)(そういうことか)」みたいな独白が多い。
情報量が全然ない独り言。よく言えば伏線なんでしょうが、多用し過ぎてプレイヤーが『いい加減うるせーな』と感じてしまうレベル。知らない単語呟かれてもわかんないから!!
考察しようにもその時点では何もわからないため、とにかく進めるしかない。
とにかく進めるしかないので、もう考えることをやめてドンドンと進めるしかない!というプレイをするため、ストーリーが頭に入りづらい。
それでも『ここを攻略すればこの辺いい加減解決するのかなー』とか考えてたところに、また仲間が別の方向から「(……!!)」みたいなリアクションして、またかよーとイライラ。
とにかく色々な場面においてプレイヤーを置き去りにしていくんですよね。ガールも「唐突に理解した!」みたいなのが中盤で出てくるのですが、プレイヤーからしたら急にどうした?って感じですね。もうちょい丁寧に出来なかったのか……!
・ラスボス戦がシューティングゲーム
俺はRPGをやってたんだ。ラスボス戦はシューティングゲームでした。
何言ってるかって?俺もわからない。
ついでにいえばストーリーでは「フレッシュマンサーを倒す!」で大きい目標に向かって散々遠回りしつつも進めていたのに、なぜかフレッシュマンサーではない奴がラスボスになるという。勝手に終わっちゃった印象。
仲間全員がフレッシュマンサー倒さないままで終わった感出し過ぎ。
フレッシュマンサーはレシュアンとどっかいっちゃいました。レシュアンからは「彼らの勝ちだ」とまた含んだこと言って。……スッキリしない(笑)
ラスボス前のボス戦ではオヤツとか使いすぎないように抑え気味に戦ったりと気をつけていたものの、ラスボス戦がシューティングになって無駄な苦労だったなとがっくり。そしてクエスチョンだらけ。
2人が飛んだのはわかりますし、シナリオ上2人しか倒せないってのも、まぁまぁ納得できます。
ただなぜシューティングのショットが出せるかはさっぱり。
そのシューティングも別に難しいわけでもなく、なんかフワッと倒しちゃいました。
難しすぎてもクレームになりそうですが、ラスボス戦がシューティングにわざわざした意味がわからない。
RPGのラスボス戦が急にシューティングゲームになったは衝撃度が大きすぎる……!
・ルーラやリレミトがない
特定の場所から場所にワープする要素はありつつも、ダンジョンから1発で離脱する手段がない。
終盤でマップ上で飛ぶことが出来る様になりますが、それまではルーラもないためマップ移動が結構面倒なのであんまり寄り道せずにほぼほぼ一本道でプレイ。
終盤で多少楽になったとはいえ、リレミトがないため移動の不便は終盤寄り道してても出てきましたね。。。
・多分カナダのインディー製作者とセンスが違う
チェインドエコーズをプレイした時も『こういう展開からこうなるだろうなー』『違うんかい!』ということがありました。
ある程度RPGをプレイして蓄積されていた自分の常識から、予想してない展開になることがあったので「海外のインディーゲームは俺の予想外のことしてくれるぜ!」と興奮してました。
……ですが、シーオブスターズはちょっと違う。構成の仕方がなんか歪に感じる。
戦闘のアクションコマンドやスキルでキャンセル出来る仕様。
それを優先するために雑魚敵の回数と経験値配分を上手く調整したバランスの良さ。
戦闘関連だけ見ると「ヤベー。天才じゃん」って思っちゃうんですよね。戦闘スピード早くすればアクションコマンドが死ぬし、戦闘回数が増えないように思い切った雑魚敵の配置の仕方。
この辺の上手いバランスに比べるとシナリオ面が雑というか。。。
シナリオ上でやりたいことはこんなにある。
それをドカドカと詰め込んでいるだけ。
あと「伏線になってるでしょ?」と言わんばかりに変なところでキャラの独白を入れてプレイヤーを混乱させてくる。
勿論クリアーまでいけば上記の独白もある程度消化されるものの、今度はガールや他の仲間たちに比べて主人公2人が気持ち悪いぐらいに感情移入出来ず。仲間キャラほど深みのあるエピソードがなく。。。
中盤で『絶対に勝てない』『長老すら諦める』『勝てなくても行くんだ』と、なんの勝ち目もない中盤ボスに挑むのを見て「あー。これはなんかパワーアップしてやり直しとかか?」「過去に戻るとか!?クロノトリガーみたいに時間を移動して……!?」と思いきや、なんやかんやで中盤ボスも普通に撃破。
(一応、敵にまともにダメージを与える機械をうまく使って〜という内容ですが)
ただ倒した時は「あんだけ無理無理って話だった割には意外と倒せるやんけ」くらいの印象。一応ストーリー上は他の全ての至点の戦士が滅ぼされた原因のボスにしては……って感じですね。
物語的にクロノトリガーみたいに過去に飛ぶかと思いきや、、、って感じですね。やり直さずにそのまま行くんかい!みたいな。
それで。
今度はセライの世界の棲まう者。世界の滅亡に至った魔物を倒さなければならず。
棲まう者関連は序盤はジジイと先輩戦士とで倒して。
中盤は前述した機械のおかげもあり倒して。
終盤でこのボスを倒した時に主人公2人が「俺たち……強くなってる!?」って言われた時はプレイヤーも「え、そうなの?」と置いてけぼり。
眠っていた力が覚醒したと言われても……まぁ、そうですか〜。と、イマイチ主人公2人関連に入り込めない。プレイヤーが悪いのか。見せ方が悪いのか。
あんまりこの辺のセンスが合わないなぁという印象ですね。
・いくらでもDLCできそう
こちらは不満点というわけではないですね。
まず主人公たちの世界とは別に仲間の1人の世界が別にあり、そこはそこでフレッシュマンサーだか棲まうもの?だかのせいで滅亡した世界。ちなみに文明も全然違う。
星の海=宇宙?と解釈しますと、無限に惑星というか、無限に色々な世界がありそうだなと。
私が寄り道要素全てプレイ出来ているわけではないので見逃しているのかもしれませんが、キーナサン含めた海賊が評議会?に一緒に参加した理由がまだ明かされてない。
ホーテンスに至っては「以前の時も……」みたいな台詞があったりと以前この評議会で名乗りを挙げたようですし。
キーナサンも肩書きと名前を言った時に、評議会のリアクション的に『本当は肩書きも名前も別人の誰か』なのか?というようなリアクションを見せてきた。
キーナサン。謎の多い男。DLCで真の黒幕とか言わないよね?(笑)
まぁホーテンスもキーナサンも『別の世界から来た』という設定にしちゃえばいくらでもDLCとか出来そう。少なくともいくらでも世界はあるだろうと考えられますからね!
今度のDLCは時計職人に焦点を当ててるぽいですが、時計職人同様に明かされてない謎はそこかしこにあるかなーという感じですかね。
とまぁ、ざっくり以上です!
本当はもっと細かい部分でアレやこれや言いたい部分はありますが、長引くのでやめますか。
(育成カスタマイズ要素が結果的にゼロだったりとかとか)
不満点は諸々挙げつつも、最初に申し上げた通り全体的にはかなり満足しています。
良作として是非ともRPG好きにはプレイして欲しい!
……で、もれなく全員には「最初に思ってたのと違うじゃねーか!」を味わってほしいですね(笑)
是非とも!俺が感じたこの感想を全ての人が味わうべき!!