【はじまりの島の続編】
地方創生RPGの3作品目であるはじまりの島に続編が出ました!
ただ続編といっても前日譚という形で、前作よりも時系列は前。
イザナギが主人公になって国生みするという古事記の神話をベースにした内容になっています。
ちなみに前日譚とはいえ続編にあたるため、先にこちらをプレイしてしまうと前作のはじまりの島のネタバレにもなってしまいます。
まずプレイされる場合ははじまりの島をプレイ→はじまりの島〜日本創世譚〜をプレイするのをオススメします。
【特徴】
・非常に遊びやすくはなってる
前作で良いところ、悪いところとしてあげた難易度の部分。
前作はドラクエ2のロンダルキア並の難易度だったが、今回は前作ほどの理不尽さはない。
前作は雑魚戦が毎回1ターンでやるかやられるか。運が悪いと1ターンで瀕死になるため毎戦闘後に回復→MPがダンジョン突破までもたない。というのがありました。
今作はダンジョン突破後の回復ポイントが随所に見られ、かなり遊びやすくなってます。
また戦闘中に道具使用で魔法攻撃系のアイテムも序盤から店売りされているため、魔法使いタイプのイザナミもMP消費を抑えつつダンジョン突破が可能です。
他にも地方創生RPGシリーズにて、MP回復アイテムでMP100回復するアイテムが5作目から登場しまして、続編である今作も同様の効果のアイテムが登場しました。
この辺りの部分で、地方創生RPGの中で1番難易度の高かったはじまりの島が、続編である程度マイルドになったのは良い点かなと思います(後述しますが、難易度が下がったわけではございません)。
・短編RPGとして楽しめる
全体的にシリーズ作品に比べるとストーリーは短めです。
その分、レベルアップスピードも早く調整されており、雑魚戦を手際良く狩れる方法を確立すればレベル上げは容易です。
時間のない社会人には非常に有難いプレイ時間でクリアが可能です!
・足手まといの一人旅
地方創生RPGシリーズにたまに出てくる『足手まとい』のキャラによる一人旅が出てきます。ここは尖ってて好きです(笑)
今作も「そのHPで1人でダンジョン突破は無理だろ……!」なキャラで雑魚戦後に毎回HP MAXでいかないとすぐゲームオーバー。
生き延びれるのは1ターンまで。2ターン目までに、敵を全滅させるか。逃げるか。ゲームオーバーになるかの3択。
イカれてるぜ。何度ゲームオーバーになったか!
地方創生RPGシリーズの特色の一つとして毎回出して欲しいくらいです(笑)
【悪いところ】
・タイトルはもう少し考えて欲しかった
まず第一にタイトルが悪い!プレイヤーへの配慮が足りない。
前作プレイしたことのない人であれば、どちらが続編か不明。先にこちらをプレイすると、前作のはじまりの島のネタバレにも繋がる。
せめて『はじまりの島2』とか『はじまりの島 外伝』とかなら良い。
バテンカイトス2だって『2』とついてるけど、ストーリーは1よりも前の時間軸の話なので別にナンバリングつけて時間軸が前だっておかしい話じゃない。
『日本創世譚』というサブタイトルに気持ちが行きすぎて、プレイヤーのことをちっとも考えていない。
・課金要素:
3作目、4作目と同じ。
課金が悪いとは言わないけど、課金の内容が王道RPGが好きな層とマッチしてないと予想します。
①アビリティが課金要素
2作目と5作目に関してはミッション→クリア報酬としてあったアビリティ要素が完全課金で手に入るものになってる。単純に個人的に好きじゃない。
②課金で最強武器が手に入る
そもそも2人パーティだし、途中1人パーティになったりと考えると最強武器手に入れたところで。。。
内容も短編のため、すぐに最強武器も手に入る。
③課金で全員レベル99に出来る
……。いや、もうゲームやる意味ある??
と、まぁ。
①②③ともに前作のはじまりの島と同様ですね。
同様だからあんまり言うつもりはないですが……あんまり地方創生RPGが好きな層とマッチしないんですよね。
昔ながらのRPGでレベルアップして強くしていくのを楽しめる人が地方創生RPGシリーズとマッチするのに、真逆なんですよね。
課金は悪いとは言わないので、別方法の集金方法を考えてほしい。
個人的にはこのくらいの短編RPGだったら、ローカルディアクロニクルのようにアプリ内で『別の外伝ストーリーを課金でプレイ出来ますよ〜』という形でアンロックの方が良かった。
はじまりの島をクリアした人であればこの外伝作品の購入層とマッチしてるってのがポイント高いかなと思います。
むしろ何も知らずに今作で課金しても、すぐにクリア出来る(すぐに最強武器も手に入る)ため、むしろ恩恵が少なくてクレームにならないか?とすら感じますね。
あと後述しますがレベル99にしたらどの程度強くなるか不明ですが、パーティメンバーが少なすぎてボス戦では搦め手必須なんですよね。
レベル99にしたところで、搦め手なしでクリア出来るかどうかも疑問。
これも「レベル99の課金したのにボスが強すぎて倒せねーじゃねーか!」ってクレーム来ないのかな?
・難易度はこれでアリだけど、ボス戦に工夫がない(もしかしたら他作品も同様か?)
他作品は4人パーティが基本なものの、この作品は1人もしくは多くても2人パーティ。
地方創生RPGありがちな『足手まといの一人旅』は良いところとしてあげましたが、ボス戦がとにかく手が足りない。
最初のボスですら2回ゲームオーバーした時点で「あ。これマトモに1人が攻撃。1人が回復しても勝てないわ」と気づいたので、眠らせる呪文で対抗→突破。
その後、すべてのボス戦で眠りと混乱を試して、ほぼほぼ混乱で突破。
1人でのボス戦だと完全に手が足りないし、MPも絶対足りなくなる。
結果的にラスボスですら混乱が効くため、普通にクリアするなら混乱が必須。
他作品で検証してないのですが、もしかして他作品でもラスボスとか混乱が効く可能性ある……!?と疑ってます(笑)
混乱の効果が、一定ターン混乱状態・混乱している表記だと敵は何も行動出来ない・たまに攻撃してくる、というもの。
この状態であれば1人パーティでも混乱してれば7割攻撃、2割回復、1割混乱かけ直しをしてれば勝てる。
勝てるは勝てるが、結果的に中盤以降のボス戦がすべてこの戦術で勝ってしまったため、見つけた時点で工夫はゼロ。もうちょいなんとかならなかったのか……!
【まとめ】
あんまり細かくてあげなかったのですが、ナビゲートが5作品目同様に少し細かくなって進行がわかりやすくなってたり。
逆に5作品目はアイテムを数量指定購入可能だったのに、それが今作ではアイテムを複数購入したくても1個ずつしか買えなかったりとか。
一人旅で麻痺使ってくる敵はさすがにダメだろう!とかとか。
他にも古事記をベースにしているため、そもそも地方創生RPGの地域性としては少し薄くないか?(エンディングでゆかりとなる現地の写真は出ますが)などなど、細か〜い部分でも前作よりも良い点や悪い点はございます。
ストーリーは前作を知っていたので結末はわかっていましたが、前作では言うほど人となりがわかってなかったイザナギやイザナミのキャラがわかっただけ良作ではありました。
ただ地方創生RPGとしてはキズナファンタジアが5作目。
多分リリース時期的に、この3作品目の続編であるはじまりの島 日本創世譚のリリースを最後に、地方創生RPGシリーズはリリースされていません。
開発会社のTwitterアカウントをみると、キズナファンタジアはリリース時などにPRしているものの、このはじまりの島 日本創世譚は一切PRしていないんですよね。
何かあったのか……?と邪推してしまう。
はたまた単純に各地方自治体とかから依頼がないのか?
どちらにせよ、この作品以降の地方創生RPGの動きが見えないですね。。。
あと未プレイなのは一作目のローカルディアクロニクルの外伝作品のみ。
その辺をプレイしているうちに、また何か地方創生RPGの動きが出ないかな〜と期待しています!!